わすれないって、なにを?
今日は東日本大震災から5年です。
震災関係の報道や記事のまとめには、「忘れない」という言葉で締めくくられていることが多いと感じます。
私は関東に住んでいて、震災当時も関東に居ました。
当日は学校からなかなか帰れなくて、ようやくの思いで帰宅した記憶があります。
計画停電地域で、停電時間は工夫して過ごしていたような気も。
あとはニュース映像で被災地の状況をみていたぐらい。
私は何を「忘れない」でいればいいのでしょうか。
地震は自然災害。忘れなくても、防ぎようがない。
教訓として、防災用具を常備することが「忘れない」なのかな。
原発事故を「忘れない」といっても、原発再稼働がはじまっているのみると
「忘れない」っていうのは、ただのおべんちゃらでしかないのかなとも思ってしまう。
私は被災地域の人たちと同じような気持ちにはなれないし、
同じような気持ちになれたとしても、同じように「忘れない」でいたら
前にも進めないだろう。
幸運なことにも、今回の震災で私の知り合いは一人も亡くなっていない。
あの震災に私が思いを置いていくものはなにもない。
距離のあるところから思いをはせられる私は、
何を忘れないでいるのか、を冷静に考えることが大事なのかね。
誠実であるって難しいけど、
誠実でいたいのだ。