頭8分目ぐらいで考えてます

出稼ぎのために人間に化けてる狐だと思って、社会で暮らしてます。

「ルポ 労働と戦争」を読んで、平和がいいなって思った。

憲法に「自衛隊を明記する」と、話がでてから月日が経ちます。

現首相は、なぜそこまで改憲にこだわるのかな?と思いながら、憲法改正については慎重派です。

 

ルポルタージュが読みたくて手に取ったのがこちら

 

ルポ 労働と戦争―この国のいまと未来 (岩波新書)

ルポ 労働と戦争―この国のいまと未来 (岩波新書)

 

 日本は憲法九条で守られているから、戦争はしない。

自衛隊の活動については「専守防衛」である。

 

この前提の中、いまという平和な日常をのほほんと生きている。

と、思っていたら現在の日本の中にも、日常に「戦争」とともに生きている人たちがいる。

 

在日米軍基地で働く人たちにとっては、「生活」のため。

民間企業で働く派遣社員は、「なにを作っているかわからない」。

軍事施設のある地域では、米軍基地をつかって町おこし。

 

ひとたび日常に「戦争」が組み込まれると、取り除いた日常を考えることは難しく

根深いものだなと痛感。

生活のためとか、町の雇用のため、とか言われてしまうと大きな声で「戦争反対」って声を上げにくくなる。きれいごとになっちゃう気がする。

労働って生きることだから、労働にひとたび戦争が組み込まれると

生きることが、戦争になっちゃう。

それを、「分業」にして輪郭をぼやかしたり、遠隔操作にして現実と距離をとったりしながらも、

昔と同じ、そこには戦地がある。

 

飛行機の機長が、貨物を確認して安全を確保しながらフライトをしてくれること

朝、天気予報を確認してから出発できること

こんな当たり前が、ふとしたときになくなってしまうこと。

 

戦闘機がまったくもってエコロジーでなくセクシーでないこと。

「この島で死にたい」と思えるような住民も思えるような、美しい島を戦闘機のエコじゃない廃棄がすやら騒音で美しさを無くすかもしれない。

 

 

関われば関わるほど、抜け出せなくなる。

日常に組み込まれるとは、そういうこと。

「せーの」で、みんなが手放せばいいのに。って思っちゃうけど

そんな簡単なことじゃないんだろうなともわかっている。

けど、そういう簡単なことと考えられるような距離感でいる人たちがたくさんいることが一番望ましいんだろうな。

「平和ボケ」とは違う、単純に「平和」を望む、平和の中からの声。

 

 

労働って生きることだと思う。

労働を人質にとられてしまうと、わたしたちは思考回路が停止しちゃう。

 

飛行場の話で、セキュリティの話がでた。

正規雇用で働く人たちが2・3年が働いてはやめる。2・3年も働いていれば、警備の盲点も見えてくる。

『働く人を大切に』って、ほんとそうだよな。

 

働く人っていうか、人を大切に?

人を、人としないで、ただの「労働力」としかみてないんだよね。

人が、生きて、働いて、生活して、育んで、消費して、生きてるのが社会だし

それを支えてるのが地球っていうの?

 

地球が美しくなければ、そもそも私たちは生活する場もないのに

地球を荒らすために、わたしたちは戦争をするのか。

家がなくなったら、帰る場所がなくなっちゃうのに。

 

 

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明日は外来。

先週、謎のCRP7.3がでて、復職ストップになりました。

咳はまあ、でるけどそこそこ元気だったのに…。

ステロイド増量なく、抗生剤で様子見。

言われれば、背中が痛いような、耳も変なような…。

でも、こういう「気がする」のときに受診すると、大概「採血上なんでもないね。」って一蹴されるのが定石だから、大丈夫だと信じて明日に備えます。。。。