働く場所としての「病院」・入院患者としての「病院」/退院しました
ステロイド30ミリ。無事退院となりました。
働く場所としての「病院」と
入院患者としての「病院」。
気をつけて勤めてはいたけども、改めて痛感するところ、これから気をつけていきたい視点を備忘録として。
ほかの医療従事者の皆さまにも、なにかの一助になればと思います。
・医療従事者には、「プロ」であってほしい。友達ではない。
職業人として、当たり前だけどなにかきいたときに「あれ?」とか「だと思う。」とか言われてしまうとすごい不安になります。そして、わたしが若いから?かフレンドリーに接してくれる人もいるけれども、信頼関係って積み重ねた関係性の中から産まれるものだから、とても違和感を感じる医療従事者もいました。
わたしは、初対面の人に部屋の中の相撲タオルをみて「相撲好きなんですか〜?」とか言われると困りました。(その後「私も好きなんです!」とかで、話が続いてコミニケーションになるのであればいいのだけど、興味本位できかれても困った。)
・ひとりひとり、丁寧に接してほしい。
重症度や医療看護必要度ありきで接していませんか?
患者ひとりひとり、理由があって入院をしています。ひとりりとりそれぞれのペース(辛さのキャパだったり、社会背景だったり、年齢だったり)で闘病しています。
俗に言う「軽傷」な患者であっても、痛さ・辛さ・不安はあるので、その気持ちには寄り添って下さい。想像してください。本当に退院できるのであれば、退院しているのです。
不安や症状を伝えても蔑ろにされてしまうと、「伝えても意味がない。」と思って、患者は伝えることをやめてしまうかもしれません。そのときには患者は医療者にSOSを上げる力や、「いっても無駄かも。」と医療者に対する信用がなくなってしまいます。
「なにかあったら、なんでも言ってくださいね。」と言ってくださった看護師さんにとても救われました。きちんと聞いて頂けるので、伝えようとと思えました。丁寧に扱われていると、患者も丁寧に伝えようと思うのです。
・「管理する側」「管理される側」であることが当たり前になっていませんか。
分かります。分かりますよ、分かります。仕事ですもん。スケジュールもありますものね。
ただ、私たちも人間なんです。「治してほしい」という受け身の立場ではあるけど、人間なんです。(ちなみに難病なんて、原因不明の病気だと「なんで私がならなきゃいけないのよ」っていう貧乏くじ感もあります。)
尿道留置カテ観察されるのって、恥ずかしいよ。
お見舞いに来てる友達の前で「今日のお手洗いの回数教えてください」って聞かれても。
「今日の予定はありませーん。」という担当看護師のやる気がない発表。その発表の「社会のお荷物感」。
「予定ないんだったら、じゃあ帰るよ!内服治療中なんですっ!!帰れないんです!!その理由の情報収集してる?」というイラ立ち。
『管理するなぁ!!』っていうことじゃありません。
上とつながるんですが、病院は「病気を治すところ。」であることはわかっています。
ただ、その前提として「人と接する素敵な職業」であることを、少しだけ思い出してほしい場面があります。それは、老いも若きが相手であっても一期一会。あなたのちょっとした一言や気遣いが、わたしたちに力をくれたりもします。わたしたちは、『管理されるもの』ではありません。
もちろん、うれしい出会いや、やさいしい声掛けもたくさんありました。
膠原病内科の先生は、優しいです。「わからない病気」っていうことを、一番わかってくれているから、一緒に「わっかんないね。」って言ってくれるので、私も心強いです。
分からないものを、分からないって言える人が、「いちばん知ってる人」だと知っているからです。
病院に勤めていると、確かにいろんな患者さん・家族・同僚、いろんな人がいますよね。わかります。
「治すため」に働いてるんですもの。わかります。
ただ、関わるときに、少し余裕があるときだけでもいいから、「患者さん」としてだけなく「その人」として関わる眼差しを思い出してください。
「どういう人なのか。」については、その眼差しの先に。清濁併せ吞んでプロとして接する姿勢が、プロフェッショナルなのかな。な~んて感じます。
時間があったらから、本棚の肥やしになってたキューブラロスとか読んじゃったよ。
- 作者: エリザベスキューブラー・ロス,Elisabeth K¨ubler‐Ross,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 文庫
- 購入: 21人 クリック: 169回
- この商品を含むブログ (101件) を見る
時間がないと読めないけど、「教科書にでてくるだけある」っていうぐらい勉強になった。
入院中だったからかな?弱ってたからかな?
医療にかかわる人でも、闘病中の人でも、お時間によゆうがあればぜひ読んでほしいと思った本です。
ひとまず、退院できました。
退院してからが、これまた大変でね。
生きるって大変だけど、それがまた楽しいんだ。
他科受診が多すぎて、大学病院への通院スケジュールが過密。週3。
ステロイドのせいなのか、体力低下。バッテリーが弱った携帯電話状態。
「あれ?充電したばっかなのにっもう5%?」みたいな状態です。ヘロヘロ。
なんだかインフルエンザの発症を確認してるんですって?
ラグビーワールドカップによる、南半球からの旅行者の影響ですって??
B細胞がしっかり抑えられてるから、今年もワクチンは打てないわよ!!もう発症ですって!?前途多難!!