「大人がいない…」を読んで、美魔女にはなりたくないなと改めて思ったの巻
最近、「…大人にならなきゃな、ふう。」と思うことが多々あり図書館をめぐり、こんな本を発見。
いなくなっちゃった!!
作家・清水義範著
はじめにに書いてある通り、学術的な本ではないので難しく考えずサクサクと読めた。
生物的な成熟としての「大人」と、人間として老成することとしての「大人」
前者は誰にでもできることが可能だから勘違いを起こしてしまうわけです。
20歳を過ぎたからと言って、限度を知らずお酒を飲みすぎてしまうような人に果たして「大人のたしなみ」があるのでしょうかっていう話。そんなことは書いてないけど。
また、「若く見られたい」と思う矛盾についてもあげられていた。
未熟さの強調。生物学用語「ネオテニー」を用いて説明していて興味深かった。
常々私も「若く見られること」に喜びを感じることについて疑問を感じていた。
いつまでも「お嬢様」だなんて、私は恥ずかしい。街をでれないよ!
黒魔術をつかって年齢を必死に止めている「美魔女」なんてのが最近はやっており、
世の奥様方は必至のパッチで時を止めようとしていますが、
私は素敵に年を重ねる方が重要な気がするのです。
若い子についていこうとしないで、ついてこれない若い子にモノを教えられる立場で入れる人間でありたいです。(23歳・考)
まだまだ未熟者です。人生勉強!
あと「トルコにおける父親像」についてがおもしろかった。
最近日本の本や映画作品を見ていると苦しいのは、「日本の理想の家族像」イメージが自分にとって違和感だからなのかと理解ができた。
家族に対する惜しみない愛情の自信があるから、恩着せがましいことも言わない。背中から愛が溢れちゃう。トルコの父親、素敵です。
短絡的に物事を考える人に、子供の言い訳「やっぱそうだとおもったんだよね!」というセリフを当てはめてくれたのは気持ちよくて、読んでスッとした。
妙な直感で納得しないで、ちゃんと考えたうえで行動できる「大人」側の人でありたいなと思ったのでした。
(「大人でない」ことの利点もあげられてたよ!)